【考え事】お人よしが搾取されずにこの先生きのこるには「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」
「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」を読みました。気になった部分をまとめておきます。
自分のことを、頼まれたらつい手を貸してしまう、そんな性格を利用されてたまに損しちゃうこともあるお人よしタイプだと思っている人は読むといいですよ。
逆にそういう人をうまいこと使うタイプの人や、メリットデメリットの計算ができる人、駆け引き上手な人はピンとこない(というか、だから何?ってなる)かもしれません。
※この本全体の要約や抜粋ではなく、気になった部分を自分の表現で書いていますので本そのものの感じは伝わらないかもしれません。
GIVE & TAKEの傾向 3つのタイプ
- テイカー:人より多く得ようとする。愛想がよく自己主張が強い。他人のことはあまり考えない。ゼロサムゲームに強く、短期的には成功しやすいが、まわりの信頼を得られず長期的には悲しい結果になったりする。
- マッチャー:人と同じぐらい得ようとする。損得の貸し借り、バランスを気にする。トントンにしたい。
- ギバー:人に与えようとする。損得はあまり興味がない。頼まれたら断れない。他人から利用されがちだけど、長期的に成功できることもある。
なぜGIVE & TAKEの傾向が成功を左右するか
ほとんどの人がサービス業についたり、サービス業要素のない業種でも集団で仕事をしているから。つまり、人とのつながりやコミュニケーションが仕事に大きく影響する世の中だから。あとSNSの発達によって従来よりも早く広く、その人の評判が広まり、評判のよい人はどんどん人とのつながりからチャンスが得られる(逆もある)から。
成功するギバーと燃え尽きるギバーがいる
集団の中で、成功度合い(実績や幸福度)のトップはギバーであることが多い。一方ワーストもギバーであることが多い。成功するギバーは次のような行動をとる。
- 自己犠牲をしない。他人だけではなく、自分もGIVEの対象に含まれている
- テイカーを見抜き、近寄らない
- GIVEの成果をフィードバックしてもらう
- 他人に請われるままに動くのではなく、自分の意見を主張できる
- パイの取り合いではなく、パイ自体を大きくする
これらの行動をしないギバーは、周りからは「いい人」扱いされるが本人が消耗して燃え尽きてしまうことがある(他の人の仕事を肩代わりして本来の仕事に支障が出る、能力を過剰に安売りしてしまいテイカーのカモになる、めんどくさい人に依存されて色々なものを搾取されるなど)。自分も大事にね。
なんか、GIVEはいいことだけど上手にやろうね、考えなしの自己犠牲にハマらず自分にもGIVEしようね、という人助け衝動みたいなのがある人がその衝動に振り回されて燃え尽きないように、うまく付き合っていくための本だと思いました。