【本の感想】自らをマネジメントするドラッカー流「フィードバック」手帳
ドラッカーにはあまり興味がないけど手帳やノート術的なものには興味があったので読んでみました。読んだ結果から言うと完全に理解しきれてない気もしつつ、とりあえずしばらくやってみます。
期待できる効果は、自然体で取り組んで成果が出る「強み」がわかる。「強み」を活かして成果を最大化できること。逆に「強みでないもの」もわかり、廃棄する(やめる、外注する)ことで頭と心の荷物を下ろすことができる。
陳腐な表現ですが、自分探しと自分磨きをいっぺんにやる感じですかね。目標達成を目的にしているわけではないので、ToDoリストやPDCAサイクルとは似てるけどまた違うものみたい。(このへんがピンときていません)
あと本書内には書かれていませんが、レビューなどを読むと「できたことにフォーカスするので自己肯定感が育まれてメンタルがナイスになる」というのがありました。自分が興味を持ったのはこれです。
用意する道具は、スケジュール帳などではない普通のノートとペン。手帳っていうからスケジュール帳かと思ったら違った。デジタルを推奨しないのは、手で書くと長い文章が書きにくく、スピードが遅いのがよいからとのこと。書くことは自分との対話であり、気持ちや状況を言語化することで頭がすっきりするという効果もある。もとから自分は手書き大好きマンで、意識的にノートに書き出す時間を取っているのでここはわかりすぎる。いいですよ手書きは。
やることとしては、まず準備期間で1日のフィードバックを1週間。そのあと
- 基本アクション 自分との対話
- 基本アクション 目標設定
- 基本アクション 行動
- 基本アクション 目標と成果の照合
の基本アクションを毎日(寝る前に翌日の目標設定、当日は行動と成果の照合)やり、1年に1回1年分の1~4をやり…を2年ぐらい繰り返すと自分の強みがわかる。
手帳に書くことは、1日のフィードバックでは
- 1日の目標(1ページを4分割して「4つの空間」とし、自ら設定したカテゴリに分ける)
- 「強みの原石」の発見
1年のフィードバックでは
- 1年の目標(1日の目標と同じく4つにカテゴリ分けする)
- 「強み」の見極め
- 「強みでないもの」の廃棄
- 「強みの原石」の発見
となっています。1年のフィードバックはたっぷり時間を取ったほうがいいらしい。
さっそくやるか!ということでノート買って準備期間中です。現時点の感想としては
- 「4つの空間」はとりあえず「食事」「インプット」「アウトプット」「その他」と大ざっぱに設定してみました。これでいいのか感がすごい。しばらく運用してから見直す予定。
- GTDのToDoリストとはまた違うものだというのはわかるけど、内容が重複していてもやもやする。
- 目標達成して線を引くのが楽しい
といった感じです。
全体的に文章が美しくピンクの差し色も素敵で気持ちよく読めました。が、気持ちよくすらーっと読んでると「…で何だったっけ?」となって手戻ってしまうのでメモを取りながら読んだほうがよかった。また、本編のほかに「ドラッカーの助言」というコラムがちょいちょいあり、ドラッカーさっぱり民なのでここも楽しく読めました。40代になったら人生の折り返し地点だからハーフタイムだみたいな話も載ってるのでそのぐらいの年代向けの本かもしれませんが、高校生や大学生など自分探し真っ最中の年齢の人がやってもよさそうです。